アクワイア(ACQUIRE)資料館

サムネアクワイア(ACQUIRE)

「書くことは共有することだ。思想、概念、見解。考えを共有したいと願うのは人の性だろう。」– パウロ・コエーリョ –

civilopediaⅥ
のだじゅらく
のだじゅらく

お疲れ様です。 のだじゅらく と申します。

ようこそ。こちらはアクワイア資料館です。
アクワイアに関する情報がある書籍やサイトを収集した場所となります。
随時更新したいですが…。

悲しいかな、アクワイアに関する専門誌は同人でも聞いたことがありません。
(カルカソンヌやテラフォーミング・マーズならいくつかあるのですけどね…。)

いないのであれば、いつか出したいものです…。
と、とにかく。

アクワイア(ACQUIRE)に関わらず、ボードゲームの情報をお探しならこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか?
ボードゲームアリーナはアクワイアが無いので除外しています!来てもいいんだよ?

■アクワイアが描かれている本や漫画

放課後さいころ倶楽部 第6巻

始めてボードゲームというものに触れるなら良い入門書。完結済みなので第1巻から読んでみると良い。
興味を引くものがあれば、漫画なのですんなりと自分が遊んでいるイメージがしやすいだろう。
6巻はアクワイアのインストとして利用するのも良い。
ただし、ホテルチェーンのランクが逆になっているコマがあるので注意。
また、紹介しているアクワイアのバージョンは2008年版なので注意が必要。
他のバージョンで遊ぶ際はホテル名など異なる点がある。

ボードゲーム・カタログ

カタログだけあって、絵と共にコメントが充実している。
章ごとのコラムはこれからボードゲームを始めたい。広めたい人にもおすすめな情報となっている。
どちらかというと、ボドゲ沼にハマった人が次のボドゲを探すのにちょうど良い書籍。
監修が「すごろくや」さんなので、サイトブログの書籍版と位置付けられそう。
サイト版は後述しているのでそちらで。

ゲームメカニクス大全

こちらはさらにボードゲームの沼にハマった人やゲームデザイナー向け。
ゲームのメカニクスをこれほどまでに研究した書籍はない。
ゲームの面白さとは何なのかを改めて考えさせられる。
本書では、アクワイアのカテゴリとして、対戦ゲーム、マーケット、投資、所有権が該当している。

シドサクソンのゲーム大全

アクワイア(ACQUIRE)の作者:シドサクソンの書籍。
ゲーム大全と銘打つだけあって、いくつかのゲームルールが載っている。
単純なゲーム集というわけではなく。
アクワイア誕生の経緯やシドサクソンのゲームエッセンスがふんだんに収録されている。
隠れた目玉として、1970年代のアメリカで獲得できたであろうボードゲーム目録が付録している。
膨大な情報数からいかに国内のボードゲームが発展途上だったかがうかがえる。
ボードゲームの名称と簡単な説明文から過去のボードゲームに思いをはせるのも良いだろう。

『本当に面白いボードゲームの世界』Vol.03

こちらは初めての方が読んでもワクワクする内容となっている。総合情報誌(ムック)
ボードゲームに関わる、ライターやYoutuber等の関係者の個別ランキングも掲載。
しっかりと古めでも面白い作品はしっかりと紹介されているし、
最近発売やこれから発売予定の新作ボードゲーム情報もバッチリ載っている。
ちょっと誤植があるけどそれもご愛敬。アクワイアのホテルは7つなのだ…。

ベストゲーム・カタログ 遊びの新世界をパトロール 松田道弘

その名の通り、世界各国のゲームを著者なりにいくつかのタイプに分け、カタログとした文庫本。
1993年9月30日初版。文庫本ながら、ページの後ろにゲーム名索引がついている。
ア行の先頭には「アクワイア」の文字!

「四大古典ボードゲーム」といわれる「モノポリー」、「リスク」、「ディプロマシー」、「アクワイア」はもちろん、合計80種のゲームを短くもしっかりと紹介。
カードゲーム「ウノ(UNO)」の改良ゲーム「タキ(Taki)」なんて作品も…。

アバロンヒル社時代のアクワイアが「ストック売買をめぐる熾烈なビジネス・ウォー」として稀に見るよくできたビジネス・ゲームとして評価されています。

詳しいルールと実践例は下の「ボード・ゲーム」で書かれています。

現物写真

古本屋さんにもしかしたらあるかも…?

ボード・ゲーム 松田道弘 あそびの本 2

Amazonなどでは非常に高価なので注意してください!

「あそびの本 2」というのは1~6まであるからです。あそびの紹介として、トランプあそび等がありますが、2ではボード・ゲームが紹介されています。

推理ゲームの「クルード」や「モノポリー」、「アクワイア」、「タクティクスⅡ」、「ディプロマシー」等の紹介があります。

少なくとも1981年には、国内にアクワイア(ACQUIRE)の情報が入ってきたともいえる証拠といえます。

本書の中ではBUSINESS GAME(ビジネスゲーム)の項目でモノポリーと一緒に紹介されています。
アクワイア誕生の経緯、ルールや内容物、実践例が書かれています。
元のルールが変化していないので、記載内容も風化することなく現在でも通用します。

18ページにわたってアクワイア(ACQUIRE)の事を書いている本はまずお目にかかれないでしょう。
少なくとも当時の国内では、はじめてボードゲームに触れる入門書(マニュアル)の立ち位置を目指した書籍です。

本書に関する補足

また、国内アレンジルールの先駆けといっても良いかもしれないルールの表記ゆれもあります。

東京式アクワイア・ルール
・合併タイルを置いたプレイヤーはその手番中は株券購入ができない。
原文にはどこにも記載はないのですが、遊んでいるときに不満があったのでしょう(笑)

終了宣言に関するルールの解釈違い
・終了宣言がなされてからもうひと回りする。
ゲームを終了させる権利はゲーマの中ではかなり貴重な権利だと認識されている証拠ですね。

この本を古いと見るかどうかは立場によって変化するでしょう。
現物の購入は難しいですが、一部の図書館には蔵書されています。
見る機会が無いわけではありませんので興味があれば読んでみてください。

ザ・ゲームカタログ 白夜書房 1987年

当時の日本ゲーム市場の低迷を打ち破る起爆剤となることを銘打って出された書籍。

ただ、ボードゲームを掲載しているだけでなく、日本で買える、遊べる場所の紹介。D&Dも紹介。
当時で絶版となったゲーム。「任天堂製のボードゲーム:ラスベガス」等も紹介。
その他ゲームに関する本(松田道弘のボード・ゲームも掲載)、投扇興とうせんきょうも紹介されている。
気合の入れ方が伝わる書籍。手作りゲームを促すような文面もある。すごい。

アクワイアも紹介されており、アメリカの専門誌「ゲームズ」では毎年「殿堂入り」しているとの記述がある。

現物写真

まぁまぁデカい。

ザ・ゲームカタログ ’90 光栄出版部/編集 光栄 1990年

アクワイアは当時の値段で5600円、アバロンヒル社(ホビージャパン)と書かれている。
とても良いお値段である。

シドサクソン氏の作品でいえば「キャントストップ」「メトロポリス」「社長の決断(エグゼクティブ・デシジョン)」も紹介されている。

特徴としてはボードゲームのみならず、コンピューターゲームも情報が入っている。
「大航海時代」「三国志Ⅱ」「天下統一」「武田信玄2」も紹介されているのでそういうことだろう。

最近リメイクされた「ドラダ」、「ガイスター」の前身「ゴースト」、「サバイヴ」「アイランド」の前身「エスケープ・フロム・アトランティス」が紹介されている。

日本に娯楽文化が大人にも向けて入ってきたことを証明する貴重な資料といえるだろう。

現物写真

表紙の左上にはキャントストップ!

■アクワイアの情報が載っているサイト

先人たちの積み重ねてきた情報サイトがいくつかある。
興味があるなら、是非とも訪れてみよう。

ボードゲームギーク(英語: BoardGameGeek、通称:BGG)

BGGは、ボードゲーム愛好者のためのオンラインフォーラム。
84,000種類を超える様々なボードゲームのデータベースからなるインターネットサイトで、
ここに書かれていないなら存在しないのでは?と思わせるほどの超大型サイト。
ただ、海外のサイトなのでどうしてもコアなファン(ギーク)向け。
なので初めての方にはお勧めできない。逆に混乱してしまうだろう。

サイト:https://boardgamegeek.com/

play:game

ボードゲーム(主にドイツボードゲーム・カードゲーム)の情報交換を目的とした個人によって運営されているファンサイト。現在も更新されている。
サイト:https://www.gamers-jp.com/playgame/index.html
セッションレポート(ゲーム会でのプレイ内容の記述)は圧巻。
ボードゲームの知らないタイトルがこれでもかと出てくる。
日本ではここ最近になってボードゲームが話題に挙がるようになってきたが、
ずっと前からディープでコアな世界が広がっていたことを教えてくれる。
ボードゲームのデータベースが用意してあり、
有志でアクワイアの特殊能力カードが公開されていたりする。アレンジの先駆けか…。

データベースサイト:https://www.gamers-jp.com/playgame/db_newsa.php

A Tribute to Sid Sackson 4/Feb/1920 – 6/Nov/2002

シド・サクソンに関連する情報を知りたいならば、見逃せないサイト。
国内で流通していないシド・サクソンゲームの情報量は圧巻。
ゲームデザイナーとしての、シドサクソンの足跡を知る上でも非常に貴重なサイト。
翻訳者:竹田原裕介と合同会社ニューゲームズオーダーによって日本語で読むことができる。
サイトを用意していただき、あらためて感謝いたします。

サイト:https://sites.google.com/newgamesorder.jp/sackson/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

すごろくや ブログ

ボードゲームの説明と紹介数が非常に豊富。現在もしっかりと更新され続けている。
ゲームの紹介からオススメのポイントまで1タイトルごとにぎゅっと情報がつまっている。
流石は「ボードゲームの総合企業」といったところ。
紹介されるタイトルは基本「すごろくや」で購入できるものが多いので、購入時の参考にも良い。
アクワイアが載った記事や書籍も教えてくれる。とってもありがたい。

サイト:https://sgrk.blog.fc2.com/

ボードゲーマ

こちらも国内向けのボードゲームのデータベース。
『ライトユーザー向けに情報提供』ということと『コアユーザー向けに機能の無償提供』を行っているサービスを提供し、ライトユーザーとコアユーザーが共存できる、コミュニティプラットフォームとして運営を目指されています。
もちろんユーザーが提供したアクワイアの戦略やコツの記載もバッチリあります。
ゲームのメカニクスやテーマごとで探せるのでネットサーフィンにも良いかもしれない。
興味のあるボードゲームのプレイヤー目線のレビューや意見が欲しいならこちらが良心的。

サイト:https://bodoge.hoobby.net/

Acquisition Games

このサイト(アクワイアという盤上遊戯)が生まれる前、私はアクワイアの情報サイトは存在してると考えていました。元々がアメリカゲーム(でもユーロゲームやドイツゲームと言われたりする。)です。
アクワイア(ACQUIRE)に魅せられたファンサイトが米国にあるはずだと。
しかし、立ち上げる前に残念ながら見つけることはできていませんでした。
そして私は幸運にも『アクワイア’97』を調べていくうちに、その情報サイトを見つけたのです。

ACQUIREアクワイアの歴史やオリジナルACQUIREアクワイアの販売オリジナルの50周年時に敬意を表した作品:MEGA ACQUIRE )そして、ロイズルール(ヴァリアントルールの1種)が紹介されています。

写真や情報量は多く、非常に興味深いのはシドサクソンの遺品が収められた博物館にある多数の日記、手紙、原稿の一部が掲載されていることです。このサイトを見れば、アクワイアという盤上遊戯が現在の形になるまでに様々な調整や問題があったかを知ることができます。

管理人(Lloyd Solon)は現時点で各バージョンのアクワイア(米国では2023年発売の新版まで)を集めており、画像も載せています。その経緯と評価(批評も含めた)に関して、愛を感じずにはいられないほどの熱量があります。
ありがたいことにグーグル翻訳をかけるだけで十分に楽しめる読み物となっています。

サイト:https://www.acquisitiongames.com/index.php

The Strong National Museum of play

アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスターにある博物館のホームページです。
遊びの研究だけに特化した博物館としては世界で唯一といわれています。
博物館ではブログが掲載されており、シド・サクソンの作品も大量に保存されています。

彼(シド・サクソン)の最もよく知られたゲームの1つは、1964年に初めて出版された金融ゲーム「Acquire」です。The Strongには、初版から最新版まで、Acquireの多くの例が保管されています。
~途中省略~
優れたゲームデザイナー兼プレイヤーの人生に関する重要な資料がここThe Strongに収蔵されているのは幸運です。

https://www.museumofplay.org/blog/sid-sackson-game-player-and-designer/ (グーグル翻訳したもの)

中でも特筆すべきは、上記のAcquisition Gamesで掲載されている資料はThe Strong National Museum of playで保管されていることです。

The Strongに収蔵されているシド・サクソンのコレクションには、50 年以上にわたる彼の仕事上の書簡、メモ、参考資料、ゲームの説明、原稿の下書き、そしてもちろん伝説的な日記が含まれています。図書館やアーカイブを訪れる人は、シドの日記のきちんとした小さな文字にいつも驚かされます。そこには、プレイしたゲーム、話した人々、読んだ出版物、取り組んだプロジェクトなどが系統的に記録されていました。研究者は、シドが毎年末に日記を読み返し、細心の注意を払って索引を付けていたことを説明すると、さらに驚かされます (シドは、ゲームの説明ファイルのページを相互参照しやすくし、これらの書類の右上隅に、ファイルを受け取った日付、返信した日付、またはその年の日記のエントリとファイルを関連付けた日付を記録することが多かった)。彼は、私たちの元図書館長の言葉を借りれば、まさに「アーキビストの夢」でした。

https://www.museumofplay.org/blog/a-gamut-of-games-the-sid-sackson-portal/ (グーグル翻訳したもの)

サイト:https://www.museumofplay.org/

The Sid Sackson Portal

一つのきっかけから次々に情報が出てくることを芋づる式と言いますが、このサイトを見つけられたのはその言葉に付きます。The Strong National Museum of playのブログに記載がありました。

2021年10月、The Strongは、国立公文書館の国立歴史出版物・記録委員会が資金提供しているプロジェクトであるThe Sid Sackson Portalを立ち上げました。このサイトは、アーカイブの中で誇り高い地位を占めています。このサイトでは、各年の日記の完全なPDFを表示したり、コレクションを参照してキーワード検索したり、個々のページの画像ファイルを表示したりできます。また、シドと彼のキャリアについて詳しく知ったり、ゲームプロトタイプ(および公開されたゲーム)の何百もの写真を見たり、シドがよく言及した人物、ゲーム、企業、出版物に関する用語集を確認したりすることもできます。

https://www.museumofplay.org/blog/the-sid-sackson-portal-one-year-later/ (グーグル翻訳したもの)

The Sid Sackson Portalでは Sid Sackson が作成した35年間の日記を自由に閲覧することができます。時代の進化によって、こうも簡単に「巨人の肩に乗る」ことができるとは夢にも思いませんでした。決して皮肉でこの言葉を使ったのではなく、アクワイア(ACQUIRE)という盤上遊戯を研究する上で「宝の地図」を見つけてしまった興奮でハイになっているからです。
アクワイア(ACQUIRE)が持つ60年間の歩みとその始まりは確かにあったのだと!
ただ、ただ感謝いたします。

サイト:https://sacksonportal.museumofplay.org/s/sackson-portal/page/welcome

アクワイアという盤上遊戯

自称:アクワイア研究者のサイトです。(笑)
アクワイアには隠れたファンが多いので、記事やレビューはいくつか見かけます。
ですが、アクワイアに関する記事数と質なら私も負けません!と自負しているサイトです。
喜ばしいことにAcquisition GamesさんやThe Sid Sackson Portalさんの足元にも及びませんが…。
場末も場末のサイトではございますが、歴史の長いボードゲームですので、
いつか、誰かの為になるだろうと思っています。
キュートで味わいのある、ナイスな相棒たちと共にお待ちしています。

ただ、他サイトや記事とかで名前が載るのはちょっとうれしいかな…
数日には、検索上位にも上がらなくなってしまうんだが…
下のスミの方でいいんだ…
すっごく小さな文字で…
それだけでいいんだ…
たったそれだけで…
そのために
このサイトに
全力を尽くそう…

のだじゅらく
のだじゅらく

これからも収集に努めてまいります。
良いゲームとそれを楽しめる平和な世の中であり続けることを願って!

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