お宝は人によって違う。掘り出し物はいつでも人々の心をくすぐる。
昨今のリサイクルショップやリユースの勢いがすごい。
メイドインジャパンのリユースは何やら海外で盛況らしく、円安も相まってお手軽な値段になってきている。
メルカリで古いゲームを出品すると1000円台なら簡単に売れてしまう。
相場や売る場所を知っていれば、その数倍で売れるだろう。
仮に1000円台で売れても、梱包代や配送料(ネコポス等)メルカリへの仲介手数料を加味しても400円ぐらいは入る。
どうやら海外の購入者が国内の代行者を介して買うようだ。
そんな業者をちらほら見かける。「〇〇アカウント04」みたいな形でね。
古いゲームをリサイクルショップで出すと、良くても100円ぐらいで買い取られる。
大体10円で買いたたかれる。…なるほど。なんとなく利益が出るからくりが見えてきた。
俗にいう「越境EC」(電子商取引(EC:E-Commerce)において、国境を越えて取引を行うことを越境ECと呼びます。
海外のECサイトで商品を購入して日本に取り寄せる、あるいは日本のECサイトで海外の顧客向けに商品を販売するといったことが挙げられる。)
投資先としては微妙なところだが。販路は拡大しやすいだろう。
ただ、リサイクルショップは人も店舗代も光熱費も経費としてだが、支払っている。
少なくともお金とモノの流れが大きく動き、社会に貢献している「せどり」と言えなくもない。
さらにお客側は査定は無料だし、不用品をまとめて売っぱらうことができるのでメリットもある。
不用品は処分する際にお金がかかるのだから、マイナスにならないのは大きい。
店側は会社そのものでまとめて売り買いすれば、梱包代、配送料を安く抑えられる。
仲介が少ないので、マージンも大きくなる。
海外の買う側も比較的信頼性が高い。(今のところ…。)
日本製を安価(運送費を含めても)で手に入れられる。
正に3方良し。というところだろう。
そもそも、客側が誰かに不用品を資産に換える方法やルートがあるのであれば、コンサル、紹介、仲介の必要がなくなる。インターネットの影響は非常に大きい。そして、広告の効果も大きくなった。
スマホを開けば、広告やニュースを見ない日はないだろう。
洪水のような情報(平安時代の一生分)が1日に目や耳を通して、脳みそに流れてくる。
高気圧から低気圧に空気が流れるように、モノや人が海外に流れて行ってしまっている。
しかしそれは、江戸時代の日本の金が外貨との価格差と金の含有量で少しずつ流れていった減少とあまり変わらないかもしれない。
これを悲しいことかどうかを考えるのは意見が分かれる。立場や目線で変化する。
無意識の中に「日本」を自分の領域にしているかどうかだ。
結局、人は「損」に対する心的ダメージが大きい。
大昔(紀元前の何千年)、「減る」「損する」ことは「死」に直結するからだ。
でもこれは当たり前の話で、生命体は増えることを前提として生きることを脳みその奥の奥まで刷り込まれている。
そしてちゃんと、シャットダウンする機能も人間の体には用意されている。
神様がいると信じたくなるのもわからなくはない。
むしろ、いると思っていた方が、いた時にお得かもしれない。こら、罰当たりぞ。
空腹に対して脳みそは非常に敏感だが、過食や太ることに対しては鈍感なのだ。
1世代2世代の100年程度では、途方もない過去の変化を覆せるほど人間は変わらない。
それが真実だ。
ちなみに、海外フリマで出ているアクワイア(ACQUIRE)を見たりすると2008年版(厚紙製なので比較的安価な部類)でも日本円と運送費を加味するとプレミア価格になっている。
まぁ、逆はそうなるわな…。これは悲しいことである(笑)
需要と供給が落ち着くのはいつになることやら…。
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