統一感のある箱はゲーム会社のブランド力に影響する。
発色の良い箱が綺麗に並ぶとなんとなくわかるだろう。
集めたくなってしまうプレイヤーも多いはずだ。
さすがに内容物(コンポーネント)によって厚みは異なる。
限られた条件とスペースでゲームを完結させるのは、ものづくりをする上で意外なことに手助けになる場合がある。
あまりにも自由度が高すぎると、人は逆に選択できなくなる。
根幹が複数あると、破綻させないように様々な制約や選択肢が出てしまい、本当にこの選択で良いのかを逡巡してしまう。
3つの中から1つを選ぶよりも、10個の中から1つ選ぶのは難しい。
『選択回避の法則』と呼ばれる心理現象が起きるものだ。
正直、フリードマン・フリーゼの504はそう考えると異質である。
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9つのモジュールから異なる3種類を選択するとはいえ…。
ボードゲームに人生をかけられる人はそう多くない。
504種類から自分が面白いと感じたものに出会えるかもわからないし、他プレイヤーが面白いと思えるかもわからない。
ただ、この試みは非常に重要で「飛び値」や「イレギュラー」無くして技術や文化の発展はないものだ。
「王道」だけではいずれ衰退する。
この世に無いものはもうないかもしれないが、まだ見つかっていないものはまだあるかもしれない。
ランダムはお手軽な解決策であり、まさに新しい何かを発見するための運試しする作品なのだ。
きっと作者本人も、見抜けていない意識外のルールが含まれていることだろう。
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