お疲れ様です。 のだじゅらく と申します。
とにかくアクワイアで勝ちたい。
いや、少なくとも負けたくない。
前々回は投資の格言から考えましたが、兵法からも考えられることがあるはずです。
孫子の兵法からこれは…というものを3つ取り上げたいと思います。
戦略や戦術があらゆる選択で有利になるように。
そもそも、孫子とは?
「孫子曰く、兵は国の大事なり(死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。)」
(争いとは国家にとって回避することのできない問題である。)
…という文言から始まり、世界で最も古いといわれている兵法書です。
紀元前の春秋時代の呉に仕えた孫武が原著者といわれています。
(古いので、孫臏という違う人ではないかといわれていたり‥‥。)
ちなみに戦いを推奨しているわけでは決してなく、「勝負とは生きるか死ぬかなのだから、軽々しくやってはいけませんよ。」ということです。
この辺は悪手を打たない部分に通ずるところがありますね。
(アクワイアその10 資金の枯渇を防ぐ)
また、戦いの勝敗は時の運ではなく、「勝敗には明確な理由がある」と打ち出していたのもすごい。
紀元前には「鉄」の存在が「騎馬や軍隊」の規模を大きくし、
争いが国家存亡の要因となり始めた時代であったことも興味深い点です。
あれ、なんの話だっけ?アクワイアの話だよね?
アクワイアで活きる教え 3選
- 兵とは、詭道なり
(勝負の本質は相手を欺くことだよ!) - 小敵の堅は大敵の擒なり
(貧乏人の無理な買い物は大金持ちのご飯だよ!) - 善く戦う者の勝や、智名も無く勇功も無し
(優れたボードゲーマーはあまりにも鮮やかな勝ち方をしないよ!)
兵とは、詭道なり
戦いでは相手を欺く方法が不可欠です。※ルールによっては資金も公開情報なので注意しましょう。
アクワイアにおいては、吸収されるホテルの配当金がもらえる立ち位置を得なければなりません。
手持ちタイルが悪ければ、吸収してくれそうな景気の良いプレイヤーを探しましょう。
吸収できるタイルと手順が整っているのであれば、素早く資金の獲得の算段を決めて、動きを悟られないようにしましょう。
手持ち資金があるのであれば、1手を主目的以外のホテルに手を出したり、他プレイヤーが1枚や2枚しか買わなかったホテルを1度3枚買っておくなどの牽制も良いでしょう。
序盤で大きく儲けるには高級ホテルの筆頭株主で吸収されることです。
初期資金$6,000で購入できる高級ホテル($400とする)の株数は最高で15枚。
もちろん筆頭なら13枚あれば良いので、初期ボーナスが前提であれば、$4,800と4ターンが最低でも必要です。
そして他のホテルがすぐ横にあり、こちらよりも大きく、自分は吸収できるタイルを所有している。
このような状況は理想的ですが、1人プレイでもなければ、そう簡単ではありません。
また、裏を返せば、残りが$1,200しかない状態で4ターンも他の動きを放置しています。
この状態は見方によっては危険であるともいえるわけです。
あまりにもわかりやすく行動してしまうと、1~2ターンの間にわざとホテルを大きくされたり、
株券の競り合いの末に共倒れなんてこともあり得ます。
そのため、私個人としては、序盤のうちに購入する分は8枚までと決めていたりします。
(吸収時の2:1交換で筆頭を狙う)
8枚あれば残りが17枚なので最低でも2位の同率となるため損しづらく、
(1位9,2位8,2位8…とバラけるため最低保証となる。)
3ターン中に最低でも1枚は別の株が購入できます。
「まさか、私の購入した株から配当金が出ないわけがない。」
アクワイアは恐ろしいまでに駆け引きのゲームです。「アクワイアは詭道なり。」
小敵の堅は大敵の擒なり
貧乏人の無理な購入は現手持ち資金1位にとっての恰好の餌食です。
特に顕著なのは、初期資金が底をついてしまったプレイヤーです。
手持ち資金のないプレイヤーは手持ち資金の獲得に向けた行動しかできなくなります。
①筆頭じゃないけどホテルを吸収しなければならなくなる。
②手持ち資金ができたプレイヤーに株を購入され、筆頭株主からの転落。
③吸収合併されても株券を2:1交換を行いづらい。
長期で見たプラスの利益を取りずらく、目先の運転資金に注力しなければならないからです。
初期資金が無いプレイヤーは十中八九、タイル運が悪い印象です。
Q:つまり…?
A:最初のホテルが吸収された際に、そのホテルの次席以上にいることを心掛けましょう。
運よく吸収されたならば、2:1交換はしないか、半分までとして残りは売却し手持ち資金をなるべく用意しましょう。
ただし、2ターン(1手:ホテルを再度建て 2手:すぐに吸収できる)で見通しが立っているなら、
全ホールドも選択肢に挙がります。
これはとても重要です。
Q:見通しが立たないんですけど…。
A:開始から4ターン経過して見通しが立たないのであれば、
初期資金がショートする前に撤退して、別の手を考えましょう。
例としては、
1.3ターン目までは1つのホテルに注力して8枚を保有し、ダメであれば、他プレイヤーの次席を狙いに行く方針に変える。
2.他プレイヤーのホテルを大きくして購入コストを増やす。
3.1度購入しない方針で、他プレイヤーの資金や購入傾向に意識を向ける。
4.密集したホテル群の株券を購入し、購入資金が戻ってくる可能性を高める。
大金持ちには真正面から株券の競り合いではなく、奇襲戦を仕掛けましょう。
アクワイアにおいて、貧乏人になることは、他プレイヤーのご飯です!
善く戦う者の勝や、智名も無く勇功も無し
優れたプレイヤーは相手になぜ負けたのか分からせない。
「なんで負けたか(勝ったか)よくわからないけど楽しかった。」
ボードゲーム会ではこれが一番良いと思っています。
悔しさも薄らぎ、納得しやすく、次のゲームにつながりやすい。
ただでさえ、重いボードゲームは遊んでくれるプレイヤーが少なく、買った金額分遊ぶのが難しい。
圧倒的なまでの勝利差は次回以降のゲームで選ばれにくくしてしまう。
結果、コスパが悪くなってしまい、好きなゲームが単なるコレクションとなり、最後はメルカリに出品されてしまうのはあまりにも悲しい。
「戦ってもどうせ負ける」と思わせてしまうのは、優れた指揮官であって、楽しさを共有できるプレイヤーではないと思います。
ボードゲームは基本、ホストと初心者で大きな情報格差が存在してしまうのが前提です。
カルカソンヌで草原に活用できる道付き修道院タイルが合計何枚あるか、テラフォーミング・マーズでタルシス共和国がいかに強いか。
アクワイアにおいて初期資金がいかに重要かを把握しているかどうかは大きいです。
国際大会や競技を除き、全プレイヤーが楽しめる勝ち方でなければならなりません。
もちろん、「ボードゲームのインストで思うこと」で話した中に
『1度終わったら、「倫理的に正しく、かつ無慈悲にプレーせよ。」』などと言っていますが…。
まぁ、気心知れた卓メンバーでもない限りは、勝利要因を悟らせないようにしたいものです。
そういう経緯もあって私は8枚までしか購入しないのかもしれません。
その結果、初心者に高級ホテル1点買いで負けた場合は大笑いしながら悔しがりましょう。
これは中々経験できることではないですよ!
まとめ
序盤は手持ち資金を増やすことを意識せよ。
中盤は大きくなるホテルを見極めよ。
終盤はボード上のホテル筆頭をできるだけ目指しましょう。
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