お疲れ様です。 のだじゅらく と申します。
とにかくアクワイアで勝ちたい。
いや、少なくとも負けたくない。
今回は序盤の手持ち資金の重要性についてお話しします。
何においても初期資金の$6,000は非常に重要なものです。
できることであれば、資金のショート無く、配当金を貰いたい!
ということで、序盤における株券の購入指標を考えてみました。
戦略の幅という観点で最後表にまとめましたので良ければ見てください。
■序盤の購入指標 4選
ここでいう序盤とは
参加プレイヤーの資金が無くなるまで。または、誰かがホテルの吸収合併をするまで。
としています。
序盤に何を買ったらいいか迷うなら、上記の4点から株券の購入を検討してみてはいかがでしょう?
では、それぞれ考察や解説していきます。
■購入者数
そのホテルの購入者が1人しかいないのであれば、ブルーオーシャンと言えなくもない。
新しく建ったホテルは、建てたプレイヤーと別に1人か2人は参入してくることが殆ど。
どれだけ見込みのないホテルでも、
配当金独り占めのリスクを鑑みて誰かは大体参入してくる。
他に2人介入しているなら、そのホテルは吸収される確率は高くなる。
1人よりも、1ターンにそのホテルに有利なタイルが2枚置かれやすいことになるからだ。
ただし3人以上既にそのホテルの購入者がいる場合、
配当金の見込みの立たなくなったプレイヤーはそのホテルに対して消極的となりやすい。
当たり前の話だが、1つのホテルに3人が株を保有しているということは
誰かの配当金負けがほぼ確定している。
他の購入者数 | 戦略の幅 | ポイントや取るべき戦略 |
0人 | 高 | 幸運にも自分がホテルを建てられた場合だけだろう。 建設場所が角や辺なら放置するのも手。 |
1人 | やや高 | 一足先に建てられ、既に4枚は出ていることが多いが、 2番目の購入者なら、競り勝つチャンスは十分にある。 共倒れにならないことを祈ろう。 |
2人 | やや低 | もし既に7枚も場に出ていてるなら、他を考えること。 だが、仮に4枚しか出ていないなら、勝負もあり。 自分がそのホテルを吸収できる算段が付いていない限りは分が悪い。 |
3人 | 低 | 1ターンに4枚+3枚+3枚の10枚銀行から放出しているなら、 別の銘柄を選んだほうが良い。それは間違いない。 |
■銀行の残り株数
銀行に何枚残っているかは公開情報なので、まずはそこを意識しよう。
1人1人をカウンティングするよりは、ずっと労力が減るからだ。
前提として、『自分がその株券を保有していないもの』とする。
ゲーム中、プレイヤーのスタイルによっては、次席が1枚しか保有していない場合もある。
そんな場合なら、8枚購入していなくても少数の株で次席が取れるだろう。
だが、それはあくまでプレイヤー全員の株情報を把握している場合の話。
残り枚数から考えるのであれば『最悪の状態』で動くべきだ。
予め、最悪の状態を考えておけば、おのずと下手に手を出すことはなくなる。
想定した金額よりも配当金が貰える可能性もあるが、取らぬ狸の皮算用はしないほうが良い。
慣れないうちは特に誰が何枚購入したかよりも、
何人がそのホテルに手を付けていたかの方が重要である。
購入しているということは、対抗馬が出てくると追加の資金投入してくる可能性が高い。
株購入の競り合いで8枚以上そろえることができなかった状態は避けたい。
その点を考慮すると、1ターン以内で同数になれるような差(3枚以内)でないと次席までは非常に厳しくなる。
残り株数 | 戦略の幅 | ポイントや取るべき戦略 |
25枚~21枚 | 高 | 放出している株数が4枚までなら、 購入優先度は高いといってよい。 初めて自分から購入する場合は4枚獲得できる。 つまり1ターンで筆頭落ちがないので優位に立てる。 購入するならまずはここから。 慣れてきたら、 おとりホテルとしてあえて相手に買わせても良い。 (おとりホテル:タイルを持っているが、吸収させる気が無いホテル) だが、大抵その目論見は中盤ぐらいで破綻する。 |
20枚~18枚 | やや高 | 他2名が4枚、3枚と連続で購入された場合は手持ちタイルと要相談。 購入するということは競り合いとなるが、 ホテルが乱立し始めると意外と競り勝てないこともない。 次の購入候補。 慎重に進めたいならば、購入目安を残り18枚までにしよう。 |
17枚~15枚 | やや低 | 4枚+3枚+3枚は出たと思うべき。 この状態から参入するなら、筆頭はあきらめたほうが良い。 そのため、配当金目的の購入優先度は非常に下がる。 仮に勝負するなら、最低でも6枚持ちたいが、2ターンもかかる。 やはり、15枚までが新規参入の分岐点と言える。 |
14枚以下 | 低 | 残りが14枚以下なら、非常に分の悪い賭けである。 仮に11枚出たということは4人なら平均しても3,2枚。 3人なら4,3枚。2人なら6,5枚も既に出ている。 これだけ聞くと、競り勝てそうにも見えるが、 1周の購入でまず競り勝てないので 配当金目的の参入はしてはならない。 ここまで来たのであれば、 逆にそのホテルを大きくしてあげて 他プレイヤーの資金流動性を下げるお手伝いをしても良い。 |
■手持ち資金
当然ながら、手持ち資金が多い方が、戦略の幅は広がる。
しかし、アクワイアに利息は付かないので、株券を購入しなければ勝てない。
手持ち資金の残りから方針は良さそうか確認すると良いだろう。
あくまで感覚だが、序盤の手持ち資金は$2,000~$1,500単位で考えるのが良い。
以前に紹介した本多静六博士の4分の1貯金法戦略ならば、$1,500が最終検討ライン。
初期資金の$4,500で見通しが立っているなら資産運用は順調に進んでいると言える。
$2,000は最高級ホテルの最低価格5枚分に相当する。
中級なら6枚分。低級なら10枚も買える。
十分に競り合いに勝てる金額なので、
節目ごとに自身の方向性はあっているかを確かめても良いだろう。
方向性を見直したいときはホテルの将来性を洗い出してみると良い。
残り資金 | 戦略の幅 | ポイントや取るべき戦略 |
$6,000 | 高 | 無限の可能性が見えるが、 有利に走れるラインはそう多くはない。 だが、何事も勝負せずには始まらない。 |
$4,000 | やや高 | 1銘柄を8枚まで購入したのなら、 次を目指すか、買い増しするかを考えよう。 買うなら偶数がいい。 |
$2,000 | やや低 | 改めて、株券の残り枚数を基準に買いあされる株が無いかを見たほうが良い。 |
$0 | 低 | 賭けたお金が正解であることを祈ろう。 ただ、危険な状態であることは間違いない。 |
■手持ち枚数
所持株数 | 優先度 | 戦略の幅 | ポイントや取るべき戦略 |
0枚 | 軽視 | 高 | まずは、本当に購入するべきかを考えること。 アクワイア(ACQUIRE)において、 全てのホテルを買い占めるのは困難です。 角のホテルで購入者が1人だけの場合、1枚購入はあり。 しかし、不用意に範囲を広げないのも戦略です。 |
7枚~1枚 | 最重要 | やや高 | 買ったのであれば配当金の競り合いが必須。 現状1番に対処しなければならない。 中途半端に持つのが最も良くない。 まずは8枚までは買おう。 目当てのタイルが引けないならば、 損切の検討もすること。 |
12~8枚 | 重視 | やや低 | 少なくとも配当金が入る状態なので、優先度は下がる。 低価格のホテルであれば、 資金次第だが、2:1交換用の種株買い増しも良い。 ただし、ホテルを吸収できることが条件。 吸収できないとロスが大きい。 |
13枚以上 | 無視 | 低 | 購入の判断において、 そのホテルは十分に買い占めたのだから、 後は収穫をしよう。 大きくなったらそれはそれ。 その際は、他の小さいホテルを2:1交換でさらに儲けを増やせれば良い。 |
前回の内容と繰り返しになってしまって申し訳ないが、
既に13枚以上株を保有しているなら悩む必要はない。
株を保有していれば保有しているほど戦略の幅は狭まる。
流動資金を株券に固定しているからだ。
それよりも、7枚以下を保有しているというのは不安定な状態だ。
タイクーンモードであれば、6枚で構わない。
1ターン以内に8枚届くには5枚までを予め保有していなければならない。
新規建設ボーナスが無いとも言えないが、期待しない方が無難である。
■まとめ [一覧表]
アクワイアにおいて初めの配当金をいかに誰よりも先に手にするかは重要です。
序盤における株券購入指標を基に、株券購入し配当金を獲得しましょう。
もちろん、吸収されればの話ですが。
アクワイアは運が絡みますが、しっかり実力も出る魅力的なボードゲームです。
遊ぶ敷居が下がって、楽しいと思っていただければ幸いです。
ぜひ皆様のアクワイア勝利を祈っております。
ではまた次回。ごきげんよう。
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