お疲れ様です。自称:アクワイア研究家 のだじゅらく と申します。
アクワイアのアレンジを楽しもう!
ボードゲーム:アクワイア(ACQUIRE)に新たな楽しみを提供したい。
アワードに続く第4弾を…。
今回は追加ボードの方向で…そうだ!
追加ボードをテーマに、アクワイア:アナリスト&アンカリングを考案しました!
今回は1度に2つのルールを提供!別々で遊んでもOK!
アワードと組み合わせれば、格付けでいうAaa(トリプルA)ルールとなるかも!
もちろん冗談です。あんまりシナジー(相乗効果)が無いので…。
非公式ですが、アクワイア(ACQUIRE)の新たなヴァリアントルールとしてお楽しみください。
データも無料配布いたしますので、A4の紙に印刷してお楽しみください!
作りやすさを考えて、A4の1枚で完結するようにしたかったのですが、残念ながら小物を用意していただく必要があります。
ボードデータ
A4 1枚で用意できます。半分に切れば、別々のボードとして遊ぶことができます。
白黒印刷なら安く済みます。
このルールはアクワイア新版で遊べますので持っていない方は是非購入してくださいね!
必要なもの
プレイ人数分のマーカーを用意してください。色分けされているものが望ましいです。
<アンカリング>の場合はホテル7種分を用意してください。
サイコロ、おはじき、キューブ、コマでも何でも構いません。
各プレイヤーがわかるもので良いでしょう。「モノポリー」の駒とかも良さそうです。
アクワイア(ACQUIRE):アナリストルール
導入
あなたは吸収合併のアナリスト。
つまり、「株価の評価や金融の将来予測を行うスペシャリスト」です。
ご安心を。外したところで、あなたが被る被害は何もありません。
この世界では、株式を分析・評価する立場にあっても、株式に関する制限はほとんどありません!
当たれば儲けもの。あることないことを予想しましょう。
しかし、気を付けてください。
吸収合併を的中させた際、あなたがその銘柄の「筆頭」か「次席株主」であれば的中ボーナスは獲得できません。
あまりにも関係が直接的では、逮捕されかねませんから。
ゲームの準備
このアレンジは次に吸収されるホテルを予想します。ロンデルトラックじゃないよ(笑)
当たった場合は吸収合併時に追加で資金を獲得ができます。
ゲーム開始時、スタートプレイヤーから順にいづれかのホテル銘柄ポケットに1つマーカーを置きます。
ゲームの流れ
ゲーム中、吸収合併が発生したら以下の処理を行います。
配当金処理の前に通常同じく、全員の株券枚数を確認します。
銘柄を的中させた場合にボーナスが発生します。
的中(ヒット)は$2,000、その両隣(ニアピン)の場合は$500を獲得します。
ただし、該当銘柄の筆頭と次席株主であれば的中ボーナスは獲得できません。
つまり、タイクーンモードの第3株主は的中ボーナスを獲得できます。
ニアピンの場合は、筆頭と次席でもボーナスを受け取れます。
例:”アメリカン”が吸収されました。プレイヤーはA,B,C,Dの4人で遊んでいます。
ルールはタイクーンモードで行っています。
筆頭株主はA、次席株主はB、第3位はCです。
アナリストのホテル銘柄ポケットを確認します。
“アメリカン”の位置にB,C、隣の”サクソン”にA、隣の”ワールドワイド”にDでした。
Bは次席株主なので、的中ボーナスは獲得できません。
Cはヒットボーナスの$2,000を獲得します。
Aは筆頭株主ですが、AとDはニアピンボーナスの$500を獲得します。
アナリストボーナスの処理後、通常の配当金処理を行います。
処理完了後、改めてマーカーを配置してください。
配置する順番は吸収合併させたプレイヤーからです。
注意点:複数の合併が1度に行われた場合は無効となります。
その場合も配当金処理完了後、改めてマーカーを配置してください。
また、ゲーム終了時は吸収合併の処理ではないのでアナリストルールは適用されません。
アクワイア(ACQUIRE):アンカリングルール
導入
昨今の吸収合併は何もホテルの規模だけで決められるものではありません。
人気な著名人が愛しているホテルが隣よりも、たった1区画だけ小さいからと消滅するのはナンセンスです。著名人の影響度は決して経営陣は無視することができません。
影響力はどうすれば変化するでしょうか?簡単です。
著名人にあなたが今買ったばかりの株券をプレゼントすればよいのです。
きっと高らかにホテルの良さをSNSで宣言してくれるでしょう。
エコーチェンバー現象も今や戦略の1つです。
(意味:常に同じ意見を見聞きしていることによって、それ以外の認識が間違っていると思えてくること)
なお、影響度がいくら強くても実際の株価には何の影響もないので注意しましょう。
独立(安定)したホテルも揺らぐことはありません。
大型ファンドたちにとっては、小さな揺らぎに過ぎませんので。
よりテクニカルな策謀に身を投じることにしましょう…。
現実だったら逮捕待ったなしでしょうが…。
ゲームの準備
このアレンジは吸収合併時の判定にタイル分だけ足し(プラス)引き(マイナス)させることができます。
ゲーム開始時、適当なマーカーを各ホテル銘柄の±0位置へ置きます。
これを銘柄レーンと呼びます。
ゲームの流れ
株券購入後
手番中の株券購入後、1枚株券を返却します。著名人に譲渡したと考えてください。
返却した株券の銘柄レーンのマーカーを1段階上げ下げできます。
ただし、上限は±2までなのでそれ以上、以下にはなりません。
もちろん、この行動は任意です。不要な場合は通常のルールに従って処理します。
例:”フェスティバル”を3枚購入した後、すぐに”フェスティバル”を1枚銀行に返却しました。
そして、”フェスティバル”レーンのマーカーを1段階上げ下げできます。
ただし、”フェスティバル”の銘柄レーンは既に+2なので、+1に下げることしかできません。
お金をそのまま銀行に返すのでも良いですが、間違え防止のために上記の方法を推奨します。
注意点①:すでに保有している株券を使用することはできません。その手番中の株券だけです。
また、株価には一切影響しません。
注意点②:11枚以上の独立したホテルが仮に、マイナスの評価を受けていても吸収されることはありません。9~10枚で構成されているホテルがプラスの評価でも同様です。
全プレイヤーが同意した場合はその限りではありませんが。
注意点③:ゲーム終了時も特に処理は発生しません。無関係です。
吸収合併時の判定
プレイヤーが建物コマを置いて、吸収合併が発生したら、該当するホテルレーンを参照します。
実際のホテルサイズに合算して吸収の判定を行います。
例:”フェスティバル”と”アメリカン”が吸収合併されました。
それぞれフェスティバル:4枚、アメリカン:3枚で構成されています。
銘柄レーンを参照すると”フェスティバル”は±0 ”アメリカン”は+1でした。
これにより、”フェスティバル:4枚”と”アメリカン:3枚+1″と、同数のタイルで構成されていると判断します。
この場合、吸収合併させたプレイヤーが吸収されるホテルを選ぶことができます。
それ以外は通常版のアクワイアとルールは同じです。
コンセプト
アワード(Award)はゲーム最後にボーナスを。
以下の二つ(Analyst、Anchoring)はゲーム中をより活性化させるヴァリアントです。
Aaaな組み合わせとなるでしょうか?
アナリストルール
なぜ、アナリストの予想が無難になるのか、これでわかるかもしれません。
ほとんどの予想が現時点での数値をベースにしていること。
現時点でのトレンドに沿った予想になっていること。
株価は感情で動きやすいこと。
現実では一種の職業ですから、適当なことをいうことはできません。実に大変なお仕事です。
正月のちょっと話題になるニトリ・似鳥昭雄会長の株価予想ぐらいが良いのかも。
立場によって得られる情報の質は変化し、言語化できない脳の回路が繋がった結果。
経験や情報に基づく論理的思考が瞬時に行われるようなものが「直感」と呼ぶのか。
誰が言ったか。「直感の七割は正しい」と。(羽生善治さんだったかな?)
このアレンジは外しても損が無いので、予告、牽制、保険として機能するでしょう。
適当に宣言しても7種のうち3種は当たりになります。
複数同時に合併した際は無意味ですが、それどころではないでしょう(笑)
ゲーム的にはただのルーレットですが…。
アンカリングルール
「アンカリング効果」とは“与えられた数字に影響を受けてしまう”こと。
このアレンジでは株価には何の影響も与えませんが、吸収合併の操作に介入できる機会を与えます。
しかも、株券を購入した後に…です。
上手く扱えれば、建物タイルが無くても相手への牽制ができます。
普段ではありえない、大きいホテル側で儲けることもできます。
しかし、ただではできません。お金が必要です。しかも株を買わないといけません。
大きいホテルは握らせるお金も増えるわけです。
このルールは資金が明確に減る要素を含んでいます。テクニカルです。
また、圧倒的なタイル差は覆せませんし、あなたの足跡は全員に知られます。
ホワイダニット(Why done it?)「なぜ行ったのか」を悟られないようにしましょう。
安いうちならコスパが良いので序盤の小競り合いを中心で考えています。
独立したホテルがマイナス評価でも消えることはありません。
株価=疑似タイルの値段とも言えそうです。
アクワイア(ACQUIRE)でのタイル運は伝統であり、受け継がれた「しきたり」でもあります。
ただ、敷居が高いようでは新規プレイヤーが入ってきません。
それでは、研究家としてあまり面白くありませんので。
自称:アクワイア研究家 のだじゅらく
面白くなるといいな~。
ではまた次回。ごきげんよう。
感想やコメントがありましたら教えてください。
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