お疲れ様です。自称:アクワイア研究家 のだじゅらく と申します。
とにかくアクワイアで勝ちたい。
いや、少なくとも負けたくない。
今回は武経七書の最後「三略」から、アクワイアに活かせるものを取り上げたいと思います。
戦略や戦術があらゆる選択で有利になりますように…。
くどいようですが、今回の記述内容は戦争の存在を否定や容認、利用する内容ではないことを改めてお伝えします。
「三略」(さんりゃく)とは?
その名の通り、上略、中略、下略の「三略」から構成されています。
アクワイアの低級、中級、上級ホテルと同じです(笑)もちろん嘘です。
こちらは「六韜」に並ぶと称され、「六韜三略」合わせて「韜略」なんて呼ばれています。
なぜか?こちらも太公望にゆかりのある兵法書なのです。
この兵法書にはまず、張良のエピソードが関わります。
そう、「李衛公問対」で2人のプロから高評価を貰っていた名軍師「張良」です。
この「三略」は張良が若い時に突如、謎の老人から渡された兵法書が太公望の書いたものだった。
張良(ちょうりょう)は内容に魅せられ、座右において読みふけり、これが名軍師の下地になったと。
渡した老人の名にちなんで、「黄石公三略」とも呼ばれています。
実話かどうかは疑わしいです。
そもそも、三略もいつの時代、誰によって書かれたのかは全くわからない。
特徴としては政治思想や軍事思想、そして思想書「老子」の影響が強いです。
「柔よく剛を制す」など挙げられます。
書かれたのは太公望や張良の時代よりも明らかにだいぶ経っていると考えられていますので、不思議な魅力を持つ兵法書です。
謎の老人が存在した神秘の時代にでも化かされているのでしょうか?
上、中、下の略
端的にまとめるとこうなります。
上略:政治の要諦(ようてい)
中略:策略や組織の統制術
下略:国の治め方や臣下の使い方
決して、上、中、下は優先順位や重要度のランク付けではありません。
雑談:「三略」は日本人向け?
「三略」(さんりゃく)を愛した戦国武将がいます。
その名は北条早雲。信長の野望や歴史好きの方ならその名を知っているかもしれません。
エピソードとして「三略」冒頭の一句を聞いただけで、兵法の極意を悟ったと言われています。
また、室町時代の足利学校でも「六韜」(りくとう)と共に「三略」(さんりゃく)も教科書として使われていました。
そして、明治の柔道家:嘉納治五郎が「柔よく剛を制す」を柔道の極意にしました。
最後に、日本が敗戦した当時の首相 鈴木貫太郎の机の上には常に「三略」(さんりゃく)が置かれていたといいます。
「三略」(さんりゃく)は原理原則をまとめ、文章も短く、簡潔な表題なので読みやすいので、多くの時代の日本人に読まれています。
正直、現代にあまり話が出ないのが不思議でありません。
では、本題に移りましょう。
アクワイアで活きる「三略」(さんりゃく)の教え -上・中・下-
「柔(じゅう)能(よ)く剛(ごう)を制し、弱(じゃ)能(よ)く強(きょう)を制す。」(上略)
「柔能く剛を制し、弱能く強を制す。」
意味:柔であれば人から慕われ、剛であれば人から憎まれる。弱であれば助けてもらえるが、強であれば目の敵にされる。
実は柔と剛だけではなく4種類の心構えがあります。
また、この言葉の大本は「軍讖」という言葉から来ていると「三略」に書かれています。
「軍讖」も読んでみたいですが、残念ながら現代では存在していません。
幻の兵法書です。
読み方次第ですが、「柔」は「三略」の中で評価されています。
ただ、一概に評価しているわけではありません。
いくら「柔」でも「強」なら目の敵にされると。
4つの在り方はそれぞれの使い方があり、時と場合において使いこなしましょうとの事です。
思想や態度、姿勢は時と場合において良くも悪くもなる。
短いながらも納得感があります。
「柔」は伸縮自在で相手の変化に対応する。
戦いは常に変化するのだから重要性は高いことを伝えています。
アクワイアでは?
アクワイアも盤上は常に変化します。
株券は1種につき8枚までと決める。(他にも買ってもらう)
売却の際は保持や交換ではなく、半分は資金に戻す。(新しく他者にホテルを建ててもらう)
株やホテルの状況によっては撤退し別の手を考える。(必要以上に固執しない)
「柔」の考え方はアクワイアに大きく活用できます。
また、「柔」や「弱」にこだわることは弱体化につながりやすく、
「剛」や「強」を目指すと必ず破綻すると説いています。
1つの戦略にこだわるのも「剛」であり、「柔」にこだわるのも「剛」になるようです。難しいですね…。
バランスや中道は日本人には馴染みやすい思想です。
「徳(とく)同じく勢敵(せいてき)すれば、以(も)って相傾(あいかたむ)くるなし。」(中略)
「徳同じく勢敵すれば、以って相傾くるなし。」
意味:戦いにおいて人徳や勢いが互角であれば、決着がつかないものである。
この後に、人徳と威厳だけでは策略にはめられてしまう。こちらも策略を持たないと大きな成功はないと続きます。
優れた将棋の指し手同士がたった1手で勝利が決まるように、ぎりぎりの戦いは奇策や秘策で決まります。
戦いは「奇正」を制したものが勝つ。という話は「李衛公問対」で出ました。
アクワイアでは?
言い換えるならば、
人徳:他プレイヤーとの協力関係
威厳:株数やお金の量
策略:出し抜く策や奇策
アクワイアは慣れたプレイヤー同士で遊ぶと$10,000~5,000の範囲で勝利が決まります。
場合によっては$1,000~100の範囲で決着します。
勝つことを考えるなら、良いポジションで吸収合併するためにあらゆる策を講じましょう。
「近きを釈(す)てて遠きを謀(はか)る者は、労して功なく、遠きを釈てて近きを謀る者は、佚(いつ)して終わりあり。」(下略)
「近きを釈てて遠きを謀る者は、労して功なく、遠きを釈てて近きを謀る者は、佚して終わりあり。」
意味:身近な問題を無視して遠い先を考えている者は、苦労する割に成果が上がらない。
逆に、遠い先のことはさておいて身近な問題に取り組むものは余裕をもって目標を達成できる。
目標を掲げるのは非常に大事だが、まずは足元を固めることが重要です。
絵に描いた餅で終わってしまえば、もったいないです。
どのような物事でも目の前の事から対処していくことが重要である。
汎用性の高い教えです。
アクワイアでは?
アクワイアでもいくつか戦略をたてて実行していきますが、単純に複数の株を買いあさるのではなく、まずは同じ銘柄を8枚買って確実に配当金の圏内にいることも重要です。
損切して別のホテルに注力するのも時には必要ですが、7枚以下か8枚かは終盤でかなり違いが出てきます。
確信がないのであれば、まずは手を出した目先の問題に取り組みましょう。
まとめ
今回は「三略」から前回も含めて3選挙げました。
1銘柄は8枚にとどめよ。
実力者同士は策略が決め手になる。
とにかく8枚集めよ。
あっさりと一般的な内容でシンプルな結論だと思います。
本質はこんなものかもしれません。
古い内容ですので今までの武経七書の根幹になっていると考えれば、時代が進むにつれて、より良い兵法書が生まれたのだと感じることができます。
戦いそのものは、賞賛するべきものではありませんが。
これで武経七書は全て揃いました。
これほどの兵法書をおさめることができれば、アクワイアのみならず人生をもうまくいくことでしょう。
これほどのボリュームでもほんのさわりでしかありません。
たまには図書館にでも行って読んでみてはいかがでしょうか?
過去の教えが私たちをより良い方向へ導きますように…。
ではまた次回。ごきげんよう。
あらゆる選択肢があなたの人生を良くしますように!
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