アクワイア(ACQUIRE) ドイツ版BIGBOX No.8

アクワイア(ACQUIRE)の話 その8-RE_アイキャッチアクワイア(ACQUIRE)

お疲れ様です。自称:アクワイア研究家 のだじゅらく と申します。

なんと!箱付きの1993年に発売したドイツシュミット社版の豪華版(通称:BIGBOX版)を入手しました。

大切に遊ばれたボードゲームを譲っていただけましたこと、非常に感謝いたします。
このサイトを続けてきた甲斐かいがありました!

箱の外観 前面と背面と側面、取扱説明書

A3サイズを大きく超えるBIGサイズ!筒型クッションマサルと比較しても…で、でかすぎる…。
シド・サクソン氏の名前がボードゲームの表紙に記載されたのも、この時期からです。
表紙に傷はありますが、30年以上前のものとしては状態が良い方です。ありがとうございます…。

背面にもシド・サクソン氏の名前とゲームの概要が記述されています。
残念ながら背面に書かれているコンポーネントはここまで大きくありません(笑)

アクワイアの文字は金文字と豪華。3Mからアバロンヒル社に権利が移動している名残なごりも感じられます。
対象年齢が12歳~88歳、プレイ人数が2~6人の記載もあります。

取扱説明書も非常に状態が良く、素晴らしい。ドイツ語なので翻訳機が必要です。

ボード、ホテルマーカー、タイル

ボードからしてデカい!各株券やカード類の配置場所まで用意されています。

よく見ると、穴が4か所に空いています。
まさか…いたずら?ということはもちろんありません。

爪のついたプラスチックの格子があり、きれいにハマります。
相手側が厚紙製なので、少しずつ傷ついてしまうのは仕方ない部分ですが…。

建物コマもバリエーション豊富で全てしっかりとハマります。

ホテルマーカーは豪華にも看板方式。見覚えのある名前もあれば、違うのもあります。

どのタイルも上部に四角い穴が開いており、看板を差し込むことができます。すげー。

タイルの位置はどうかというと、なんとカードで決まります。
当サイトでいくつか作成しているカード式の元ネタはここからです。
特徴として、英字が先で数字が後なのも特徴です。(初代は1-A、最新は1Aと表記ゆれがあります。)
カードの背面は非常にシンプルです。表面は上下どちらから見ても見やすくなっています。

株券、お金、相場表、スペシャルカード

お馴染みなのはフェスティバル、インペリアル、コンチネンタル、そして旧版としてはLUXORルクソールですね。
ドイツ版ではエアポート、オリエンタル、PRESTIGEプレステージ(名声)にホテル名が変更されています。

お札のカラーリングも異なります。最新版では白、青、黄色、緑の順番ですが異なります。

他のバージョンと比較すると一目瞭然。サイズもひと回り細いのがわかります。

ドイツ語でもなんとなく分かるのは元がシンプルだからですね。相場は変化していません。
青と黄色で見やすく、爽やかな印象です。
衝撃ですが、フェスティバルが低級ホテル。インペリアルが中級ホテル。コンチネンタルは依然として高級ホテルです。
どういった基準なのかは不明ですが、コンチネンタルが高級ホテルなのは不動のようです。

さて、おそらくこのバージョンの目玉であろう特殊能力カードが5種類の6セットあります。
ドイツ語の為、パッと見ではわかりずらいですが、1995年のアメリカで導入された能力と同じです。
表紙に名前があるので、少なくとも、シド・サクソン氏も認めていたルールだと思います。

能力一覧

  • 1手番中、株券を3枚無料で購入可能。
  • 1手番中、株券を5枚まで購入可能。(支払いは必要)
  • 3回まで、所有している株券を2枚単位で別の株券に交換可能。
    (例:エアポート2枚をインペリアル2枚に交換を2回、オリエンタルをフェスティバルに1回で合計6枚。)
    その手番中、通常の株を3枚まで購入できる。
  • 建物コマ(タイル)を5枚追加で引く
    (手持ちは11枚となり、以後6枚未満になるまでは引くことはできない。)
  • ホテルタイルを連続して4枚まで配置可能。
    置くたびに吸収合併がある場合は処理をする。
    手番終了時、6枚になるまで建物コマ(タイル)を補給する。

※ゲーム中に各能力は1回ずつ使用できる。また、1度に使用できる能力は1手番中1つまで。

時系列でいえばドイツのシュミット社版が1993年なので、こちらが先ということになります。
シュミット社の豪華版作成時に導入されたものを逆輸入したのでしょうか?
非常に興味深いです。

60周年版のスペシャルカードはこの内容のような気もします。権利と敬意…。

感想

出すところに出せばそれなりの値段がつきそうです。
個人的な意見ですが、1999年のハズブロ版は出来が良く、そちらの方が人気があります。
現在でもそちらの方が高値(9000円ぐらい)がついている印象があります。

如何いかんせんドイツ語ですので掘り出し物なのか、特殊カードもドイツ語なので日本ではあまりなじみがないので遊びずらいのかもしれません。サイズもA3より大きいので持ち運びにも苦労します(笑)
家族でもボードゲームを遊ぶ文化が根付いているドイツならではの大きさ(BIGBOX)です。

この豪華版も、このサイトを始めるにあたって是非とも手に入れて紹介したいものでした。
改めて、状態が悪くないモノを譲っていただけましたこと、感謝いたします。
ましてや、ドイツからはるばると日本までやってきた数はそう多くはないでしょう。

なお、皆様の場合は面白さはそのままに、よりプレイアビリティが向上している
新版を是非獲得アクワイアしてみてください。
面白いゲームですので、手に取っていただけたらと思います。

これからも、アクワイアの研究活動を進めてゆきます。
皆様も良いアクワイアライフを!

過去に思いをはせるなんて、なんと贅沢な時間‥‥。うふふ。
もちろん、今もこれからも大事な時間です。

ではまた次回。ごきげんよう。

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