おにんぎょうあそび105 ボドゲ:ロビンソン漂流記

おにんぎょうあそびその105_アイキャッチにんぎょうあそび

こちらも作者はフリードマン・フリーゼ(Friedemann Friese)Fはどこ?原題のタイトルがFreitag(ドイツ語)英語にするとフライデー。しっかり表紙も緑。

元々は「ロビンソン・クルーソー」を直接テーマにしたわけではなく、島民のフライデーが流れ着いたロビンソンを助けるというもの。なんという徹底ぶり。

1人用ゲームというのはどうしてもスコアの追求になりがちである。

対戦ゲームのアクワイア、テラフォーミングマーズ、大鎌戦役(サイス)は如何に高得点で終われるかがゴールになってしまう。

今作の場合は、島からの脱出がゴールになる。「何かからの脱出」も一定スコア(基準)を追及している。毎度のことだが、あまりボードゲームに触れていないがご容赦いただきたい。
レビューや遊び方は先駆者が当たり前のようにいるので、やってもな~と思っている。

ZENタイルという自分を見つめなおすツールとしてあそぶ珍しいボードゲームもないことはない。
これは非常に興味深い取り組みである。

話を戻すと、1人用ルールは「何かに勝つ」「何かを超える」「ハイスコアを出す」が目的となるため、基本的にクリアが難しめになっていく傾向になるのは仕方がない。

デジタルゲームの場合は1人で遊べることが根幹にあるため、収集要素やゲームの中にミニゲームを入れたり、実際には存在しないデータを変化させて面白さを提供できる。
しかもリソースは画面上に一覧ですぐに確認できる。しかも難易度調整はボタン一つだ。便利。

ボードゲームの場合は内容物が決まっているし、拡張版による追加が無ければ新たな遊びを提供しづらい買い切りスタイルなのも大きい。

現在ではオンラインで集まれるので、ボードゲームのメリットは手に触れる確かな感触やプレイヤー同士の直接的な交流(表情や声だけでなく、手渡しで物の移動を行う一連の動き。)と視界上に必要な情報が全て入ってこない小さな手間を楽しむコンテンツといっても良いだろう。
社会的資本(他者との交流による安心感)を実感するツールと読み解くこともできそうだ。

もちろん、作者の本来のあそびかたを超えた遊び方が無いこともない。
RTA(リアルタイムアタック)や縛り(手数を決めたりしてリソースを絞る)、ゲーム外の賭け(勝った方が何かを奢る。支払う等)だって面白さを工夫した結果と言える。

このサイトでアクワイアの違った遊び方をいくつかを提供しているのも似たようなものだ。

ゲーム(あそび)は人的資本(自分のゲームスキルアップの実感)、金融資本(ゲーム内での潤沢なリソースを保有している安心感)、社会的資本(他者からの尊敬や繋がりを得やすく感じやすい)の3つの資本を得やすいツールである。なお、現実とは異なるのでご注意を。あくまで得やすいというだけだ。

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