アクワイアのゲームデザイナー シドサクソンのゲーム大全 『A Gamut of Games』
作者が不明なゲームのルールも含まれているが、多くはシドサクソンが考案したゲームが載っている。
現在、日本で遊べるシドサクソンのボードゲームは「キャントストップ」や「フォーカス」「アクワイア」「アイム・ザ・ボス」ぐらいだろうか。
この本の値段は5,000円ぐらいするのだが、注目すべきは1970年代時点でのアメリカで出版されていたボードゲームリストが数行ほどの説明付きでまとめられている付録だ。
節々にボードゲームの収集家らしい彼の性格がうかがえる。
「へぇ…こんなゲームがあるのか…。」と夜静かに読んでいる。
また収録されている「ハグル」は知的パーティゲームの中では必見。
準備と点数計算は人数に応じて大変だが、楽しいひと時をプレイヤー同士で味わうことができる。
また、本誌によれば、シドサクソンは2002年に亡くなられるまで創作したゲームが500を超える。
しかし、出版されたはごく一部であったようだ。
本人の膨大なゲームコレクションは死後、オークションによって全てが売却されたとのこと。
ゲームは汚れるまで遊ばれるべきもの。と私は考えているので、
それはそれでよかったのかもしれない。永遠なんてものはないのだから…。
話は脱線してしまったが、良い本であることは間違いない。
肌触りのいい本の表紙に、深緑に金色は非常に高級感がある。
この電子書籍の時代に現物の本は、本当に必要なモノだけあればよいかもしれない。
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