「腹に落ちる」は納得する。得心する。
なら、「腹に落ちない」は納得しないことになる。
「腑に落ちる」も納得するようだ。
「腑に落ちない」は理解や納得ができない状態を指す表現である。
しかし、解せない。
「腑」は、はらわた。胆(きも)・胃・腸など。外からは見えない。
「腹」は、胸の下、胃や腸を納める部分である。腹は外から見える。
体の中に入っていく方が納得感は強いのだろうか?
腹に落ちた場合は、どこに行ったか分からないから「腑に落ちない」のだろうか…。
言葉の使い方は言語学者でもないのではっきりとは言えないが、どちらでも正しいと思う。
「とても」は否定形に使われていたが、今では別に肯定的な使い方をしている。
「とてもできない」・「とても良い」どちらでも問題ない気がする世代だ。
いつかは「ボロクソ」や「バチクソ」(中国地方の方言。)が肯定的に使われていても可笑しくない時代もきっとやってくるかもしれない。
「今日はボロクソに褒められた。」「マサルはバチクソ可愛い。」
今は不思議だが、皮肉で使わない場面がやってくるだろう。
「ほう・れん・そう」運動はもともと社員に向けたものではなく、社内環境を良くするためのアイデアだった。下から上だけでなく、上から下も対象である。
「健康な身体に健全な精神が宿る」は仮定法未来(未来の事柄についての仮定)で、「健康な身体に健全な精神が宿ればどんなにうれしいことか。」の意味だったりする。
実は「腹に落ちる」と「腑に落ちる」は全く違う意味合いだったら「腹に落ちる」かもしれない。
さて、ことばあそびはこのくらいにしておこう。
コメント