とにかく人気の高い物理学者。
それがリチャード・P・ファインマン。
ユニークなエピソードが多いからだ。
赤と白のペンキを混ぜて黄色にする方法。
これを聞いたとき、「ピンクじゃないの?」と思う。
だが、本職のペンキ屋が「黄色になるよ。」といったら少し揺らいでくるかもしれない。
光の三原色だの色の理論だの…うんぬんかんぬん…。
何かあるのか…?もしかしたら‥‥ひょっとすると…。
結局のところ、答えは何かというと…。
「赤と白のペンキに黄色いペンキを混ぜること。」
「黄色入れてるじゃん!!!」
でも、前提条件など思い込みを持っていたのはこちらの問題。
肩透かしと機知。軽快なエピソードの宝庫。
ご冗談でしょう、ファインマンさんはそんな作品。
「ファインマン」この単語を聴いたとき、ふと思ったのが、
映画:オッペンハイマーで題材にしていたマンハッタン計画。
マンハッタン計画は「史上初、原子爆弾の開発」
当時史上最高の科学者たちとアメリカのマンパワーを混ぜ合わせて世界を平和にする方法の結果。
世界をピンクじゃなく、「イエローケーキ」でいっぱいにした。厳密には違うだろうが。
マンハッタン計画にはリチャード・P・ファインマンも参加している。
オッペンハイマーはファインマンの誰が相手でも臆さないその態度と聡明さを高く評価していたとか。
そんな評価を裏付ける証拠になるかもしれない本が本作だ。
もちろん、マンハッタン計画時代のエピソードも収録されている。
秋の夜長に読むのも、良いだろう。
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