ボードゲームというのは文章を間違えてしまうと中々に取り返すのが難しい。
デジタルゲームもネットにつながっていなかった時代はバグがそのままだったが、
現代においてはインターネット通信によるバージョンアップのパッチ修正
(パッチはパッチワークのように継ぎはぎのニュアンスから来ている。)ができるので、
初期版のようなものが無くなった。
コレクターにとっては悲しいことかもしれない。
デジタルゲームにおいては、バグは良い意味で「ズルい攻略」となる場合があり、
「裏技」なんて呼ばれる。
昔よくやっていた、DS版信長の野望(烈風伝PKベースで写真に写っているやつ)では、
城に商人が訪れた際、1度に兵糧を20000ぐらい売却すると相場が大きく下落する。
そして、今度は同じ分だけ買い戻すと簡単に利ザヤが稼げる。(逆もしかり)
これはバグなのか、仕様なのかは微妙なところ。
また、一夜城バグと呼ばれるものがある。
まず建設ユニットに「道造」させ、残り1ヶ月で完成予定にする。
その次のターンで道路造成中のユニットに移動させた場所で築城命令を出すと支城が完成する。
橋頭保を作るのには非常に便利である。
ただしこちらはROM(ここでは本でいう第〇版のようなバージョン違い)によってはできない場合もある。これは、先ほど言った初期版のような例と言える。
バグとは開発者の意図しないもので、
仕様はプレイヤーに面白さとして残している違い程度の認識で構わないと思う。
RTA(リアルタイムアタック)というゲームプレイでは人気作品の場合、わざわざ別のカテゴリーとして分けられるぐらいバグは重要視される。
クリア時間の短縮に有効なバグがあるかどうかというのはスポーツにおける階級やレギュレーションに近い。
さて、話を戻すと、デジタルゲームにおいては仕様であろうがバグであろうが、
プレイヤーがゲームを楽しめる分には大きい問題とはならない。
しかしながら、ボードゲームのエラーとなると話は別で、大体はエラッタで修正されることが多い。
どうしてもプレイヤー側でラベルを貼ったり、印刷したりしないといけない。
(エラッタ(errata)とは、誤字、誤植、誤写などの意味を持つ英単語。 また、転じて、印刷物の誤字などの訂正表、正誤表という意味もある。)
ボードゲームはどうしても海外からの輸入品や翻訳の工程が入るために、
ゲームデザイナーの意図していない指示になることもある。
例として、新版であるアクワイアの場合はエラッタをここに用意してくれている
特に購入時点で修正用のシールが既に同梱されていたのは非常にありがたかった。
●早見表カード 合併の手順の面 4 B)
誤:株式交換する:アクティブなホテルチェーン
正:株式交換する:買収を行ったホテルチェーン
アクティブとは自分から進んで働きかけるさま。 活動的。 積極的。 能動的。を意味する。
アクティブでも意味が通らないわけではないが、
吸収された側がアクティブじゃないのか?と考えられなくもないのでより良い修正だと思う。
また、大問題となるのが、コマの数が足りないといった欠品。
こちらは非常に気を付けているのか。中々お目にかかることはない。
精々、「リスク」を購入した時に、兵隊コマが1個足りなかったぐらい。
しかし、数が数なのでそこまで大きな問題にはならない。
やはり、多くのテストプレイを重ねて、発売されているだけあって、
細心の注意を払っている印象がある。テストプレイをしていないやつもあるらしいが。
ま、まぁ。とにかく。ボードゲームというのは文章を間違えてしまうと中々に取り返すのが難しいのだ。
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