ギフトピアは説明が難しいのだが、まぁそれはやり込みにやり込んだ作品。
そもそも、ゲームキューブを知らない世代だっているのだろうな。
ゲームキューブ専用ソフトで
タイトルは、「ギフト」と「ユートピア」をあわせた造語らしい。
公式ジャンル名:「オルタナティヴRPG」
「オルタナティヴ」とは、
主に「代案」「代替物」「二者択一の選択」あるいは「(主流な方法に取って代わる)新たなもの」などの意味で用いられる。
当時は全く気にしていなかったが、テンジンの事を思うと二者択一の意味合いが強かったのだろうか。
ラカタの埋蔵金や虹色キノコでのポーチとシューズ染め、黄色キノコでの山下り、ぞうさんライド、さるとの闘い、カエル集め、エンディング3種類? 等々…。
大体のことはやりつくしたはず。
ストーリーはほぼ一本道で、俗にいうラブデリック系(個性が強いゲームを作る会社名から来ている)
そのラブデリック(代表作は『moon』)から独立したゲーム制作会社・スキップの第1作目。
ちびロボ!とかもここから。
舞台となるナナシ島では、大人になるためには『大人式』を受けないといけないのだが、
主人公は遅刻する。大人式当日は台風で散々な状態の中、当事者が来ないので、住民は激怒。
当時から誰か呼びにいけばいいと思うのだが、大人なのだから自分で起きろということなのだろう。
ようやく来た大人式の会場に着いた主人公は、
反逆罪として、島の偉い人(メイヤー)と警官(マッポ)によって牢獄に収監される。
そのため、ゲーム開始時は牢屋からのスタートとなる。本当に全年齢版だったのだろうか…?マッポて(笑)
大まかな流れは端折ってしまうが、大人として認めてもらうために『再大人式』をお金を貯めて行うか、別の方法を探すためにゲームを進めていく。ちなみに貯めたお金は島の財政難の予算として勝手に組み込まれ、宝くじやロープウェーの再開工事といった公共事業に使われる。う~ん。ギフトピア。
大人になるための方法は2つあるが、攻略するなら結局どっちもやった方がスムーズに進む。
まぁ、最序盤の金策である水色キノコの入手方法を聞くのにあるヒッピーに聞きに行くのだが、
そこで大人になるための別の方法が提示されるので、
ゲーム進行から考えるとなんだかんだ親切だった気もする。
ちなみに、島の外から物語において重要な人物は来るが、
プレイヤーがゲームプレイ中に島の外へ行くことはできない。
箱庭ゲームともいえる。
島では大量にキノコが生えていたり、主人公の体力(ハラヘリ)が増えるハートの器みたいなやつなどなんとなく任天堂の有名IPに寄せて居るようないないような。
およそ20年前の2003年当時、少しずつネット上には攻略サイトが出ていたが、
前情報もなしにエンディングまで行ったのは幸運だったかもしれない。
宮本茂さんが言ったかどうか忘れてしまったが、
「ゲームは自分がやった苦労に泣く(感動する)」と聞いたことがあるが、その通りだった。
パズルや次に何をしたら良いか等、どうしても詰まってしまうことは何度かあり、
それでもモノを持って住民に話しかけたりしたものだ。
今、記憶を消してまたやると、もしかしたらそこまで夢中にはならないかもしれない。
あの頃の夢中になった体験というのは、意味があるかないかとかはともかく、
大切なものとして、心の中にまだ残っている。
悲しいかな、歳を重ねて体験、経験が増えてくると良くも悪くも、ひねくれる。
感動が薄れるだの、時間が短く感じるようになるだの。
時間が許す限りは、誰とこのゲームの話題をするでもなく、黙々と楽しんでいたいものだ。
wiiとGCコントローラーはどこにしまったっけか…。
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