なんだか下部分が変なことになっているが、それは置いておく。世界を断つ斬撃みたい。
『東京トイボックス』は、うめによる日本のゲーム業界漫画作品。
テレビ東京でドラマもやっていた。
秋葉原にあるゲーム会社の開発現場という特殊な環境を舞台に、
開発者が常に持つ「品質追求と納期厳守」という葛藤を明るく説いている。ウィキペディアより。
この漫画の単行本は巻末の後ろに漫画の設定集(データベース)が付いているのが特徴。
良い感じに事実と虚構を織り交ぜているので、現実の知識として認識するのは注意。
読み物としては面白いのでお勧めできる。世界観をよりディープに楽しむため”のみ”に造られている。
こういうのに弱いんです。
この漫画を描くにあたって協力してもらったのが、ゲーム会社のアクワイアらしい。
確かに作中に登場するゲーム「サムライ☆キッチン」はアクワイアの侍道に似ている。
好みが分かれると思うが、「不親切なゲーム」は面白さにつながることがある。
前回説明したとともの2もある意味そうだった。
もちろん、攻略サイトのおかげも大きかったし、ハクスラ(hack(叩き切る)とslash(切り込む)という言葉の複合が示すように、ゲームにおいてストーリーや世界観を楽しむよりも、ダンジョンの攻略や敵を倒して戦闘に勝利することを意識しているスタイルに対して使われる言葉)だったことも大きい。
致命的にならない失敗は挑戦者の心を時にくすぐる。
ゲームオーバーになってもすぐに再開できて、素早く次のゲームに移行できる。
「不親切」といったが、回転が早ければ意外と何とかなる。
ゲームの起動が遅いとか、プレイヤーの待ち時間が多いのは「不親切ではなく歩留まりだ。」
ボードゲームでも何もない時間が一番悲しい。
「重い」ゲームは考える時間が待ち時間で必要な場合もあるのでその限りではないが。
その部分はプレイヤーの匙加減なので強要するものではない。
全員が同時に処理できるボードゲームは初めてのプレイヤーにはお勧めできる。
インカの黄金、ニムト、ハゲタカのえじきはこれにあたる。
説明やインストが「不親切」でも、回転が早ければ意外と何とかなるのだ。
話を戻すと、この漫画を読んだおかげでゲーム1つを世に送り出すのは、デジタルでもアナログでも非常に多くの人が関わり、売れるかどうかもわからない中、作り出されていることを知った。
とともの2をやっていると、開発現場はきっと大変だったろうな。と感情移入しやすくなるのだ。
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