右ふたつは1~3の出目しかない一二三賽(ひふみさい)である。
左ふたつの通常のサイコロであれば、4と5の目を写真のように向けようとすると1と6の目が見えてしまう。
一二三賽(ひふみさい)の場合は3の目の対面が3なので写真のような状態となる。
ちなみにこのサイコロはオインクゲームズの海底探検のもの。
何かを選択する際にランダムの有効性とはどんなものだろうか。
太古の昔から狩猟や戦いにおいて 占いに頼るのは不確実性に対応するためだったと考える。
チーズは必ずしもいつも同じ場所にあるとは限らない。
メリットを列挙すると…。
・仮に失敗しても誰かに責がそれほど及ばない。
・情報が不十分でも決定が下せる。
・代替案が無い場合は有効
・負荷の分散が起こり、ボトルネックが解消される可能性がある。
・次の手が読めないため、競争者が混乱する。
・代替案の数が無数になる。
・手順が愉快。
・決定が速い。
・特別な技能がいらない。
・お金がかからない。
・その過程にケチのつけようがない。
・ファイルや保管が不要。
・贔屓が発生せず、どの案も等しくなる。
・解決に至る論争が不要。
・真の新奇性を呼び込む可能性がある。
・過去の影響を受けない。
・集団や人間の無意識による選好や分析、思考パターンに影響を受けない。
・不確実性を導入することで、不確実なものに対処する。
いくつか似ている項目が多いと思うが、人間であれば誰しもが持つ「固定観念」を外して決定を下せる点は非常に大きい。
多様性にも近いが、同じ病気にかかっても人によって辛さが異なるのは人類が絶滅しないためにも必要である。
身長、体重、年齢、性別、出身、両親、平熱、物事のとらえ方。構成されている物質の比率。
仮に双子だったとしても、完全に同じだと証明するのは不可能だ。
同じ思想、同じ時間帯、同じ遺伝子では、種全体としての頑強さは保証できない。
当然ながら、これに優劣は存在しない。
その方が自分に有利だからと考えた末の「えこひいき」だけである。
目には目を。不確実には不確実を。マサルにはマサルを。
彼らも似てはいるが、同じ固体は存在しない。
これは真理である。
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